2007-11-18

行き詰った時の一作

主人は、寅さんが大好き。付き合っていた頃から、結婚したら寅さんを一緒に見ようと言っていた。

私も、子供の頃から、TVで放映される映画の寅さんは、よく家族で観ていた。寅さんのストーリーは大体読めるが、でも、なぜかあきない。

そろそろ寅さんが、我が家にやってくる頃かなと思ったら、昨晩主人が会社の近くのTSUTAYAから寅さんを借りてきた。

今日二人で観ながら、やっぱり笑ってしまった。いつものように、寅さんの恋は実らず、切なくなってしまうのだが、最後は寅さんがまた元気に、フーテンしている姿で終わる。

寅さんは48作作られたそうだが、根強いファンがいる。主人いわく、行き詰った時に観ると、励まされるのだそうだ。昨晩、TSUTAYAでも、たくさん寅さんシリーズが借りられていたそう。

寅さんを観ながら思ったのは:

①寅さんはどんな人でも受け入れ、親身になって最後まで面倒を見てくれる、無条件な懐の大きな愛を持っている。必要ならば叱責もしてくれる。

②実はああ見えて、自分のことよりも、他の人のことを第一として生きている。しばしば、自分を犠牲にして他の人を幸せにさせる。

なんか、Jesusと似ている・・・・・

③自分の言った事で、人を傷つけてしまったような時、悔い改めている。

④何かがあって、しばらく、憔悴した後は、また、立ち上がって前向きに進んでいく。

寅さんは、メッセージのある映画だ。

いつか、主人と柴又に行って、お団子を食べてみたい。

2 件のコメント:

mopoopoo さんのコメント...

男はつらいよ・寅次郎恋愛塾
では寅とポンシュウは転倒した老婆(初井言枝)を助けたことから、彼女の家に泊まる事になる。その夜、老婆は急に具合が悪くなりそのまま死んでしまう。臨終に立ち会う寅の姿など暗い感じの展開があるが、クリスチャンの老婆が口にする「神のお恵み」といったことなどが物語の隠し味になっているそうだ。
山田洋二が監督脚本してるのだからこの人ってなんらかのクリスチャンインフルアンスがあるのかもね

Willie Yanaka さんのコメント...

寅さんを演じた渥美清の奥さんはクリスチャンだったそうです。だから、渥美清は死ぬ前に奥さんと同じ場所に行きたいといって、洗礼を受けたと聞いています。

寅さんは振られっ放しだったけれど、寅さんを演じる渥美清は結構愛妻家だったんだね。

僕も独身時代、失恋が多く、寅さんをよく見て慰められていたよ。寅さんのとてもあっぱれな振られ方がいいんだよね。それで、思いっきり落ち込んだ後にまた立ち直って元気に売をする姿がとても励みになる。

大抵、寅さんが威勢よく売をする後ろに気持にいい真っ青な空が広がっていて、何だか見ているほうもスーッとするんだよね。

こういう人って大事なんだよ、というメッセージを山田洋二監督はこの映画を通して伝えたかったのかもしれない。

また、寅さんのような人が生きていくことがどんどん難しくなっていく社会に対して、なんらかのメッセージがあるのかもね。あくまで僕の解釈ですが。