2010-06-23

テレカ



先日の日曜日、教会での礼拝後、大阪から来た友達に会うために、一人で青山に出向いた。教会に向かう途中で、携帯電話を持って出るのを忘れたことに気づいた。

「しまった~、携帯忘れた!」と言うと主人が、「テレカあるよ。」と、貸してくれた。主人のお財布には、今でもテレカが入っている。

実は、いまだに定期は改札機を通すペラペラのものだし、スイカも持たず切符をわざわざ買って乗る。すべての改札がスイカ/パスモになるまで、最後まで貫き通すと、本人は言っている。アナログ人間ぽい。

主人も勿論今では携帯をもっている。でも、結婚する直前までは、携帯を所持しない派だった。結婚したら、絶対必要になるからと、渋々持つようになってくれたが、実際持つとメールのやりとりが、結構気に入ったらしい。私も、会社の帰りに買ってきてもらいたいものなど頼めて、嬉しい限り。ただ、着信に気づかずに手ぶらの時もしばしばある。だけど、持っていなかった時に比べれば、ありがたい。

余談だが、デート中は、家電、PCメール、FAXを使ってコミュニケーションを取っていた。手紙も何回かもらった。待ち合わせのときなど、良く打ち合わせておかなければならなかった。どちらかが遅れたりすると、主人が公衆電話から電話が掛かって来るのを待たなければいけなかった。ちょっと不便な反面、ちゃんと会えると嬉しさが増した気がした。

以前は、公衆電話も街のあちこちにあった。駅には多数の公衆電話があって、皆並んで順番待ちして使っていたのを思いだす。けれど、今公衆電話は駅に1~2個あるだけ。ほとんど誰も使っていない。

電話を掛けるのも、携帯だと登録されたアドレス帳から名前を選んで掛けることが多いが、公衆電話では久々にプッシュボタンを押した。以前は暗記していた電話番号をなるべく早打ちして押していた感覚が戻った。

結局、大阪との友達との待ち合わせ場所をただ「外苑前駅で」ということで、漠然としていたため、時間になっても会えず、テレカを使って彼女に電話をしてやっと落ち合う事ができた。

帰りの電車も、いつもなら携帯でメールを書いたりして、時間を取られてしまうが、今回は携帯も読書本も持って出なかったので、駅においてあったフリーマガジンの「SALUS」を読んで帰ってきた。その雑誌の中に、イギリス料理の「シェパーズ・パイ」(ひき肉とマッシュポテト料理)なるものが載っていた。おいしそうだったので、作ってみたくなった。



そして、そんなアナログな1日の産物が、翌日の晩御飯になった。
それに、扇子のカバーを新しくしたかったので、これも手縫いで同じ日に完成させた。

なぜ、主人がまだテレカを持っているかというと・・・・携帯は基本、あくまで着信用で使い、電話を掛ける時は、今だに公衆電話からするからだそうだ。勿論私との通話は、家族割が効くので、その恩恵に預ってはいる(^^)

2010-06-03

at NYC 宿泊編~ハプニング付



今回のNYCの旅の宿泊先は、グーグルマップで見つけた、チェルシー歴史保存地域にある、「Brand Bed &Breakfast」という貸しアパートメント。昔ながらのアパートメント(日本で言えばマンション)が連なっていて、近隣も味があった。



安くてDillon Galleryに歩いて行ける宿泊先はないかとグーグルマップで探していたら、出てきた物件。ギャラリーにも徒歩10分程で行けたり、チェルシーマーケットにも歩いて行けたり、地下鉄の駅も比較的近かったので、ここを拠点にした。



入り口は鍵つきのダブルドアになっている。それにしても、アメリカの鍵は開けにくい。日本の鍵はなんと簡単に開くことかと、いつも思わされる。この入り口で、一回なかなか開かずに、管理人さんに電話して開け方のコツを教わった。



ダブルドアを入ると、古びた階段が着いている。登るときしむ音がして、ちょっと傾いている。





でも、昔ながらのデザインがそのまま残っていて、なんとも言えない。



そして、私達の泊まる部屋のドア。今回、このドアでこの旅最大のハプニングが起こった!


NYCに着いて3日目に、ギャラリーで搬入作業を終わらせ、くたくたに疲れて帰ってきてから、このドアの鍵を開けようとしたら、全く開かない。3人がそれぞれやっても開かず、隣の人にも出てきてもらい、やってもらったが、開かない。



管理人さんに電話をしたら、留守番電話で繋がらない。しかたなく、近くの「エンパイアー・ダイナー」でお茶をしながら、折り返しの電話が来るのを待った。



電話が来たので説明したら、また開けるコツを教えてもらった。でも、やっぱり開かない。管理人さんがブルックリンの方に用で行っているが戻ってきてくれるというが、チェルシーまで来るのに50分ぐらい掛かるという。仕方なく待つことにしたが、「神様~」と天を仰いでから、もう一度開け方のコツの通りにやったら、動かなかった鍵がくるーっと廻り、ドアが開いた!ふ~



管理人さんに急いで戻ってこなくて良くなったことを伝えた。実はこの鍵、最近取り替えたそうで、業者の人がボルトが一本足りずに、あとでつけるという事になっていたらしく、そのために、何らかの拍子に鍵を廻すところが、動かなくなったそう。日本ではありえないことだ。そして、私達が宿泊中に足りないボルトをつけてくれるといったが、NYCでの業者のサービスについては、色々聞いていたので、きっと来ないだろう思ったら、案の定、来なかった。まあ、文化の違いだから、日本のようにすぐに飛んできてくれると考えてはいけない。郷に入っては郷に従え。ともあれ、今回も英語が話せてホントによかったと思った、ハプニングだった。



部屋の内部は申し分ない。2部屋とバスルームと小さなキッチンがついていた。




窓からは中庭が見れた。


冷蔵庫や、電子レンジ、コーヒーメーカー、食器、少々の調味料などが着いていたので、朝食や夕食はほとんど、何かを買ってきて、部屋で食べる事ができ、リラックスできたし、節約にもなった。岡村夫妻とも、色々な話しをゆっくりできて楽しい時間になった。

今回もお茶道具を持って行った。ちょうど黒いボールが抹茶茶碗になり、岡村夫妻にも大好評。NYCから戻ってから、早速お茶道具を集めて、お茶を点てていらっしゃるそう。

NYCのマンハッタンで、安い宿泊を見つけるのは難しいが、何人かで、英語のやり取りのできる人達には、Brand Bed&Breakfast お薦めです!

Brand Bed & Breakfast: 
http://www.brandbedandbreakfast.com/index.htm