2008-07-29

夏のたそがれ


昨日は、2月に春の嬉しい訪れを聞いた、元同僚のYちゃんが、いよいよ9月に結婚するということで、レセプションの司会をお手伝いすることになり、その打ち合わせに、彼女の住んでいる鎌倉に行った。

打ち合わせ後、鎌倉の色々なお店を見てまわり、マクドナルドでお茶をしていたら、あっという間に夕方になってしまって驚いた。昨日は主人も早く帰るかもしれないから急いで帰らなきゃと思い、Yちゃんと別れた。鎌倉駅の近くの東急ストアーで食材の買い物をし、ストアーから出たら、空がきれいに色づき始め、「Wow!」と思った。


電車を待つ、プラットホームに出たら、空はもっとすごいことになっていた。写真では撮りつくせないくらい、ゴージャスな夕焼けだった。一瞬でも目を離すと、すぐに変化してしまうので、電車が入ってくるまで、空のパノラマを前にたそがれてみた。他の女の子達も、外国人観光客風の人も、思い思いに写メやデジカメで撮っていた。

こんなきれいな夕焼けを見るといつも、「神様、こんな美しいものをありがとう・・・」と言ってしまう。聖書のイザヤ書という箇所に、こんなことばがある。「主である神はこう言われる。神は天を創造して、これを広げ、地とそこに生ずるものを繰り広げ、その上に住む人々に息を与え、そこを歩く者に霊を与えられる。主であるわたしは、恵みをもってあなたを呼び、あなたの手を取った。・・・」・・・優しいなぁ・・・・



前日の日曜日の夕焼けも、ピンク色できれいだった。その時は、陶芸教室の夏のBBQ大会に出席中で、教室の窓から、きれいな夕焼けを眺めた。BBQといいながら、私はクーラーの入った、涼しい部屋の中で、焼きあがったものをいただきながら、歓談させていただいた。やはり、焼いてくださるのは殿方達だった。炭火で焼かれたサンマは、ほんとに美味しかった!



今回主人は、次の日が出勤だし、夜は家でゆっくりしたいということと、夫婦たまには別行動も良いから、一人で楽しんでおいでと送り出してくれた。(と言いつつ、自分のことで用事がある時は、なんとか私を誘いだそうとするのだ・・・)なので、家で待っている主人達がいるということで、お友達のMさんと私は、少し早めにおいとました。独身だったらきっと最後までいて、後片付けまでして帰っていたことだろう。なんとなく、主婦になったことをまた実感した。昨日の鎌倉でも、夕方の時間を気にしながら、家に帰ったのは、主婦になったと感じた一瞬だった。独身時代が長かったから、こういう感覚はまだフレッシュだ。

おいとまする直前に、Y先生が、4ヶ月前に始めた三線(サンシン)と歌を披露し始めてくださった。「涙そうそう」から始まり、何曲か聞いてから帰った。先生の声も三線の音にとっても合っていた。また、三線の音があんなに響くとは知らなかった。

家に戻り、そのことを主人に伝えると、忘年会にはギターを持って絶対行くよと。Y先生とのジョイントもできるかも。とりあえず、ここに書いておけば、証拠になる・・・・

2008-07-25

江見での時間 2



2日目の朝も、寝坊してゆっくり起き、ブランチといえばかっこよいが、朝食と昼食を一緒に食べ、前夜の残りのしめ鯖も食べきった。

その後は、4時半の電車に乗って帰るまで、自由時間となった。まず、主人は読書をするということで、私は浜辺に散歩に出た。

砂浜を歩いている時、ある聖書のことばを思い出した。

「あなたの御計らいは 
  わたしにとっていかに貴いことか。
 神よ、いかにそれは数多いことか。
 数えようとしても、砂の粒よりも多く
 その果てを極めたと思っても
  わたしはなお、あなたの中にいる。」-詩編139編

すごいほどに、人は神によって思われている。砂を見るとほんとにそのすごさを感じる。なんと安心なことだろう。



ちょうど、引き潮になっていたので、磯遊びができた。久々にイソギンチャクに触ってみたり、カニをつついてみたり、貝を拾ったり。小さい頃、堂ヶ島でも、潮が満ちてくるまで、存分に磯遊びを楽しんだ感覚がよみがえった。



海の水はとっても澄んでいて、気持ちよい水温だった。



1時間ほど太陽の下で、潮風をうけながら、ぷらぷらした。

部屋に戻り、今度は主人がジョギングをしに浜辺に出た。私は窓から主人の走る姿に目をやりながら、荷物の整理や部屋の片づけをした。

という感じで、ほんとに時間の流れるままに、思い思いの時間を過ごせた、24時間だった。でも24時間以上の時間を過ごした気がする。

自然の中にいると、自分がありのままで受け入れられていることを確認でき、もう一度自分をリセットできる感じがするねというのが、二人の感想だった。人間たまには、自然の中でぼーっとする事が、大切だと思う。

ところで、持って行ったMy竿だが、今回は波の音のアルファー波にすっかりやられてしまい、向こうに見えた小港の岸壁までは、たどりつけづ、登場する機会がなかった。2泊だったらたどり着けたかもしれない。とにかく、次回のチャンスまで釣りはおあずけ・・・・

主人のほうは、もって行ったギターをちゃんと弾いていた。波の音にギターがまたよくあった。主人もすっかり、リフレッシュされ、夏休みまでまた元気に仕事ができそうだ。一番先の岩までたどり着けたのが、本人にとって今回の旅の一番の思い出だったそうな。

おしまい

2008-07-23

江見での時間 1



今回は、お茶の道具を持って行って、何回かお茶を点てて飲んだ。お茶のお稽古を始めたことによって、こんな旅の楽しみ方も増えた。



夕方海岸を貝や石を拾いながら、ずーと、散歩した。



30分ほど歩くと、岩場があったので、そこで腰を下ろしていたら、主人が、あの先の岩まで行ってくると、行ってしまった。それなりに波があったので、私はやめてほしかったのだが、ズンズン行ってしまった。



高校生の頃、先輩の指導の元、かなり危険な沢登りや、海での泳ぎを経験していたので、色々知っているのが唯一もの幸い。立っている岩から、次の岩には、2mぐらいの距離があったので、海に入り、波にもまれそうになりながら、必死に岩にしがみつき、無事快挙をとげた。

「男には、やらなきゃいけない時がある。」と。本人は満足した様子。私はハラハラ、ドキドキした。



夕飯は、近くの魚屋さんで買った、地魚のヒラメの刺身と、主人の大好物のしめ鯖、イカの塩辛、ワカメの味噌汁と白飯でいただいた。

どれも美味しかった!しめ鯖は、主人が2柵も買ったので、かなり鯖づくしな夕食で、お腹いっぱいになった。

外が暗いのと、波の音で、自然と眠くなり、9:30pmには寝てしまった。本来、人間は、日が落ちて暗くなったら寝て、太陽が昇って明るくなったら起きるというサイクルの中で生きてきたのだろう。電気の普及はありがたいが、人間の体には無理をさせてしまっているのかもしれない。

続く・・・・

2008-07-22

帰路

江見での時間はゆっくり進んで行き、テレビもCDデッキもない中、ただ波の音を聞いて過ごした。主人と私にとって良い休暇になった。

江見の海の様子は、家に戻ってから、ゆっくり書こうと思う。

帰路も同じ路どりをたどって、帰る。帰りは、久里浜駅を通るとよく行く、古いラーメン屋さんに立ち寄る予定。

それにしても、江見はのどかな場所だった。四時半の時点で無人駅になっていた。昨日来た時にいた駅長さんも、温い方だった…

2008-07-21

Kamogawa Beach House到着!

無事、到着!マンションの9階にある、部屋からの眺めは素晴らしい!

そして、波の音が心地よい…

しばし、リラックスタイム…zzz

江見に向かって

船を降り、JRに乗り、約一時間の列車の旅。

昔、家族で夏に西伊豆の堂ヶ島へよく行った時、毎回楽しみだったのは、電車で買って食べる、駅弁や冷凍みかんだった。

今日は電車に乗る前にセブンイレブンでサンドウィッチとおにぎり、飲み物を調達。クジをやっていたので、引いたらヤクルトが当たり、セブンのお姉さんもびっくり!Blessing!

セーリング中

40分の船旅。もうすぐ到着。金谷港に着いたら、内房線で各駅停車の旅。

今日はこれから

明日、主人が有給休暇を取ったので、今日はこれから、房総の江見にある、友達のビーチハウスへ、一泊旅行!

経路は、陸路の青春18切符の旅も考えたが、最終的に久里浜港からフェリーに乗って、房総に乗り込むことにした。

今回は主人はギターを、私はMy竿を持って来た。楽しみ!

2008-07-20

横浜国際花火大会

今晩は、教会の夕方の礼拝に出て、終わってから、皆で横浜国際花火大会を観に行った。

ナイジェリア人で、国連大学の研究員として、日本の里山の研究をされていた、Uさんの計らいで、パシフィコ横浜内の国連大学のバルコニーから見る事ができた!

始まるまで、Sogoで買った、のり巻きや、おすそ分けのフライドチキンや焼き鳥を食べ、腹ごしらえをし、始まってからは、バルコニーの手すりにもたれながら眺めた。

途中、ドラえもんやキティーちゃんの形の花火も上がり、花火師さん達が研究しながら作り上げたものも楽しめた。最後のしめの花火は、なんとも印象に残る、柳のような花火だった。以前見たものより、また進歩していた。

1時間10分の間、6000発もの花火を堪能した。写メが、一枚撮ったら、電池切れで使えなくなったのも、よかったのかもしれない。上の写真は、その貴重な一枚!

2008-07-19

サプライズ!


最近、土曜の朝は、二人で「ぶらり途中下車の旅」という番組を見ながら、ウィークエンドを始める。

サラリーマンの主人にとって、6月は梅雨の時季でもあり、連休がない月なので、この7月の海の日の連休がくるまで、かなり仕事的にも精神的にもしんどい時期なようだ。

前々から、今日はプールに一人で行って、泳いですっきりしてくると言っていた。せっかくだから、ちょっとぶらり一人旅してきたらと提案してみた。やっと近くの「元町公園プール」が開園したので、水泳後伊勢崎町のブックオフにぶらりと行ってくると言って、夕方出かけていった。

夕食の支度をしながら、ネットで調べものをしながら待っていると、主人が帰ってくるなり、

「目つぶって!」っと。

言われるがままに目をつぶり、最近バラのプレゼントがなかったから、バラをくれるのかな・・・・なんだろうと思いながら待っていたら、手に小さな小箱を持たせてくれた。

開けてみると、きれいなシルバーのネックレスが入っていた。サプライズ!

泳いだ後、プールに近い元町を歩いていて、このネックレスを見つけて買うことにしたそうだ。実は、ちょうどこのくらいの大きさのペンダントが欲しいと思っていたところだったので、一段と嬉しかった。デザインも私好み!最近、以心伝心な事が結構ある。

ウィークデーはなかなか、ゆっくりと二人で夕食が食べれないので、今晩は久々に食卓を囲みながら楽しい食事となった。

梅雨もようやく開け、夏本番!旦那さんありがとね!

2008-07-18

トトロな想い出


今晩、「となりのトトロ」がテレビで放映されていたので、久しぶりに見た。

一番最初に見た時に、とても懐かしい風景に出会った気がした。あとからわかったのは、このトトロの背景は、狭山丘陵をモデルにしているということ。

方の実家は、狭山丘陵の中にあった。所沢球場から近い場所にあったが、昔は、祖父母の家は、小さな山に囲まれていた。

母と遊びに行くと、祖母がやっていた畑に連れて行ってくれ、その季節ごとになっている、茄子やきゅうり、トマトやかぼちゃ、みょうがを、一緒に収穫して、お土産に持たせてくれた。

また、夏休みで従兄妹が集まると、山につるさがっていた、太いつたでターザンごっこをしたり、ザリガニやおたまじゃくしを獲って遊んだ。

夏の夕暮れは、ひぐらしが鳴いて、暑い一日が終わったことを教えてくれた。

道路はもちろん、舗装されていない砂利道。駅からタクシーに乗って行く事もあったが、小学校の3年ぐらいになってからは、母が昔通学路として通っていた、山道を歩いて、祖父母の家に行った事もあった。自分が小学生の頃に通っていた道を、小学生の娘を連れて歩くのは、母にとっては感無量な出来事だったに違いない。

でも、私にとっては、未知の世界すぎて、怖かった。歩いていると、イマジネーションがふくらんで、ほんとうにトトロのようなものが出てきてしまうんじゃないかと、半べそかきながら歩いたこともあった。

2回ほど、黒と黄色の縞のヘビに遭遇し、一度はかえるを呑み込んでいる最中の時もあった。貴重な体験といえば、それまでだが、私にとっては一番怖れていた光景だった。

でも、そんな里山にも、開発の手が進み、いつしか山が崩され、みごとにマンション群の山に変貌してしまった。開発後初めて祖父母の家を訪れた時は、まるで別の場所のようで、豊かな場所が消えてしまったことが、とても残念でならなかった。もう、いくら戻そうとしても、戻らない・・・・・

「トトロ」を見ると、あの頃がよみがえってくる。今でも、叔父さんがトトロの里で趣味で畑をしていて、たまに野菜が送られてくる。美味しい野菜だ。




2008-07-16

ろくろの制作



今日の陶芸教室では、引き続きろくろで制作をし、蕎麦猪口を作った。土は前回と同じ、五斗蒔土。

ろくろを回す前に、土を荒もみしてから菊練りをし、それをまとめてろくろの上に乗せる。そして土ごろしをしながら、芯を出し、作品を水引きしていく。

今日は、菊練りをもう一度教わった。先生に何回か手本を見せてもらい、まねてやってみたが、どうもうまくいかない。同じ台で削りの作業をしていた友達が、正面の角度からどうやったら先生と同じになるかアドバイスをしてくれたが、結局今日の成果は上の通り。

本当は↓の通りになる。まだまだ、修行をしないと・・・・



そして、ろくろの上に乗せ、思いっきりたたきながら土をろくろに密着させ、ろくろを回しながら土ごろしという作業をしていく。

今日は、初めて土ごろしを教わった。今日のポイントは脇を絞め、手の甲を使って土を上に逃してあげる、というのだが、頭でわかっても、なかなか土は思うように動いてくれない。

何回か自分で土ごろしをして芯を出したものは、やっぱり芯がぶれていた。
先生にも何回か土ごろしをしてもらって、ろくろを回して、いくつか蕎麦猪口を作っていった。



一番左は先生のもの。さすが。自分では6~7個作ってみたが、途中でぐにゃっとなってしまったりして、結局4個が使えそうな形になった。

最初はなんとか形を作らなきゃと思ったが、そうするとうまくいかない。先月主人と「男はつらいよ―寅次郎あじさいの恋」をDVDで見た。寅さんが陶芸家の人と知り合いになるシリーズだったので、そこで出てきた陶芸家の人がこんな感じの事を言っていたのを思い出した。「陶芸は物を作るんじゃなく、作らせてもらうんだ。」

私も自分なりに、土に対して謙遜になってやってみたら、ほんとうにスーッと土が動き、なかなか自分でも納得いく形になってくれた。

ろくろの制作は奥が深そうだ。友達はイメージトレーニングが大切だと言って、YouTubeに投稿されている、ろくろの制作のビデオを見てきたと言っていた。

イメトレは、どんな時にも大切だ。私も、さっそくやってみようと思い、YouTubeを見にいったら、たくさんの様々な陶芸に関する投稿があって、実におもしろかった。

今日は、教室のあと、友達を我が家に招いて、お疲れ様のみたらし団子とくず桜をいただき、しばし陶芸談話やたわいのないおしゃべりを楽しんだ。

8月まで教室はないので、それまでYouTubeでイメトレだ!

2008-07-14

出会いのコンサート


先週の今頃は、青山草月ホールでの「出会いのコンサート」で、素敵なユーオディアのクラシック&小坂忠さんのギターとヴォーカルの音楽を主人と聴いていた。

何度聞いても、心が和み、そして励まされる音楽だった。流れてくるメロディーを聴きながら、色々なことを考えることができた。いい音は心を安心させ、余裕を持たせ、みつめる事をさせてくれる。

コンサートの後は、打ち上げとサプライズ・バースデー・パーティーにも参加させてもらい、楽しい一時を持たせてもらった。

遅くなることを予想して、主人の職場の近くに宿を取っておいた。そういえば、コンサートに行く前に、お泊りバッグを駅のロッカーに入れておきたかったのだが、洞爺湖サミットの関係で、コインロッカーは封鎖されていた。あれも一週間前だったか。

      (写真は主人が通勤途中に撮ったもの)

読書会


札幌のアーティストの友達と、月1~2回ぐらいのペースで、読書会をしている。

もちろん、実際に会ってはできないので、スカイプを使っての読書会。

今、一緒に読んでいる本は、ジャック・マリタン著「芸術家の責任」。ちょっと哲学的なアプローチなので、一人で読んでいるとわけがわからないところでも、二人で順番に音読していくと、意味が通ってくることがある。

音読してから、二人で感想や、疑問に残ったところをディスカッションする。1~2時間、いつもとは違う脳の場所が刺激される。

今日は、自分の作品に向き合うこと、自分自身に向き合うことの必要を学んだ。逃げたくなってしまうけど、逃げてはいけない時もある。とことん見つめてみた時に、見えてくるものがある。

読書会といっても、30分位はおしゃべりの時間に自然となってしまう。女性には必要な時間・・・・

2008-07-11

自由課題 第一号

 
自由課題になってから、ロット土で作った、お皿が焼き上がった。
ざらざら感が残る手触り。


高台がちょっと太すぎたかも。
でも、主人が喜んでくれたので、まずはよかった。
さっそくサラダや焼きうどんをのせてサーブした。

2008-07-09

急須とぐい呑み

今日の陶芸教室の最初の作業は、急須の取っ手をつけることから始まった。
水につけてあった籐で、芯を作りそこにぐるぐる巻きにしていった。
そして、ついにほんとに完成!
水を入れ、注ぎだしてみて、ちゃんとこぼれた。ちょっと感激。

友達のも、すごく可愛く素敵に出来上がった。


その後、先週のろくろで作った、ぐい呑みの削りをした。今回はぐい呑みなので、ろくろを回さずに、手で削っても良いとのことだったので、ろくろを回しながらと、止めて手で削ったり両方やってみた。最後にスポンジで飲み口など、滑らかにして完成。
今日もどっぷり疲れたが、もっと作っていたいという思いもある。帰りにスーパーに立ち寄ったが、なかなか今晩何が食べたいとか、明日のお弁当のおかずが思い浮かばず、困った。
夕食の準備の前に、おやつの草大福とお抹茶でまずは一服・・・・

2008-07-06

ザ・マジックアワー


三谷幸喜さんが、5、6月と色々なTV番組に出演されては、ご自分の脚本・監督の映画「ザ・マジックアワー」の宣伝をされ、「ぜひ映画館でご覧下さい。」とおっしゃっていた。

あそこまで、情熱を持って宣伝されると、映画館で見てみたいと思うようになり、主人を誘ってみたが、最初はいまいち乗り気でなく、なかなか予定もつかなかったりで、「水曜のレディースデー(1000円で見れる日)に、観てくれば。」と提案もあった。

でも、おもしろそうなので、できれば2人で観てみたいと思っていたので、レディースデーにはいかず、チャンスをうかがっていたら、ちょうど昨日横浜駅に用事ができたので、2人で行くことになり、主人から、「マジックアワーも観にいこうか!」と。上映時間をチェックしたら、8pmから始まる、レイトナイトショー(1200円で見れる回)が、109シネマズMM横浜であったので行ってみた。

待ったかいがあった!予想以上におもしろかった!

久々の、娯楽映画を観て何度も笑った。そして、隣の主人も、劇場全体もスクリーンを見ながら笑った。大笑いの場面もあった。

三谷さんが、なぜあんなに「ぜひ劇場でご覧下さい。」と強調されてたのかわかった。

アメリカの映画館で映画を観ると、皆結構自由に、笑ったり、「Oh,no!」とか感情をあらわにして、皆で見ているという醍醐味がある。日本だと、もうちょっと控えめに笑ったり、ある映画館では、食べてるものの音が、周りに迷惑にならない様にという、注意書きがあったりして、物音を立てずらい雰囲気が多少なりともある気がする。

「ザ・マジックアワー」も、はじめおもしろい場面があっても、結構控えめな笑いだった。勿論、私はおもしろい時は、笑いが抑えられない方なので、、ちゃんと普通に笑った。少数派ながら他にもそういう人達がいて、そのうちだんだんと周りの笑い声も大きくなり、もう何も気にせずに劇場一体が笑っていた時もあった。なんか楽しく、いい雰囲気だった。

帰りに主人と二人で、桜木町の駅まで歩きながら映画のことを話したり、セリフをマネして言ってみたり、楽しい時間になった。久々の何も心配せずに観れ、笑える大衆娯楽映画だったねと、二人の意見が一致した。

今日もまだ、昨日の映画楽しかったねと、話題にのぼる。やっぱり、一緒に行って大正解!

「ザ・マジックアワー」を観るなら、ぜひ劇場で観ることをお奨めします。

2008-07-04

終わり!

日本画の作品展「遠き道 展」のカタログの中の、新宿にある佐藤美術館の学芸部長さんが書いた、4ページの記事の英訳を仕事で頼まれ、1ヶ月掛かりでやっと終わった。

もちろん、1ヶ月毎日やっていたわけでなく、「いつでもいいので」という言葉に甘えて、ほんとに少しづつ、少しづつ、気のむくままに英訳をした。でも、頭の片隅に、「英訳早くやり終えなきゃ」という言葉が響き続けていた。

「いつでもいいです」という言葉を聞くと、つい気が緩んでしまう。締切日を決めると、それに向かって進みやすい。ゴールがあることは、動きやすいものだ。

以前、裁判で使う手紙のやり取りの英訳をやり、少しは英訳も慣れたと思ったが、今回は、美術のことで、表現も詩的な感じもあったり、耳慣れない言葉があったりで、「EIJIROIIという和英、英和辞典のソフト」、「エキサイト翻訳」、「マルチ辞書の漢和辞典、国語辞典」そして、インターネットの色々なアートのサイトを駆使し、日本語を読解しながら翻訳を終えた。以前だったら、これらの辞典を机に全部並べてやっていたら、場所をとって仕方なかっただろうが、今は、全てPCで見る事ができる。ありがたいことだ。

一度訳してから、もう一度読むと、日本語的な英語になってしまっているところがあるので、もう一度英語的表現で訳し直す。そういう作業を終えて、やっと遠き道に、今日の午後終わりがきた!

これで、「千利休とその妻たち」が心置きなく、思いっきり、最後まで読める!

今日はアメリカの独立記念日。

「Happy 4th of July!」

と義母にメールで送った。今晩は花火を見るのかな・・・・・

2008-07-02

BINGO!

今日の陶芸教室は、釉掛けの作業から始まった。以前、友達のプレゼントのためリクエストを受け、ロット土で作った、「りんごの入る少し大きめ器」。

釉薬は、名前を忘れてしまった・・・・が、(たしか)白マットを全体に掛け、縁の所だけ、トルコ(なんとか)・・・・これから聞いたらすぐ書き留めておかないと・・・・

今回、白マット(たしか)の釉薬が少なく、技術を要するということで、Y先生に掛けていただいた。その後、サインの所に釉薬をはじく撥水剤を塗っておくのを忘れてしまったのに気づいた。そして、サインはもう釉薬に埋もれてしまっていた。

釉薬は引掻くと取れるので、サインのある場所を見つけなければいけない。でも、なんの手掛かりもない。

教室の友達が、自分が正面だと思ってサインを書いただろうから、そこをやってみたらと、提案してくれた。グッドアイデア!っと言っても、どこを正面にしたか、覚えていない。とにかく、ここかもというところを引掻いてみたら、

BINGO!一発で出てきた!友達もY先生もビックリ!もちろん、私もビックリ!人の感覚ってすごい!

そして、残り1時間、久々のろくろで五斗蒔(ごとまき)土を使い、これも友達リクエストのぐい呑みを作った。久々のろくろは、やっぱり手の動きが最初思い出せず、先生達にも何回か手本を見させていただき、「ああそうだった」と思い出しながら、5個作った。最初のものは、とても使い物にならないものだった。でも、5個目は、なんとか形になったが、先生の作られたのを見ると、なんでこんなに上手にできるんだろうと思ったが、だから先生なのだ。

教室終了後は、あのぐっとくる疲れがきたが、やっぱり今日も楽しかった。

これは、教室の友達の力作の、木の葉形の小皿の釉掛けをしたもの。きっと素敵に焼き上がるはず。見るのが楽しみ!

2008-07-01

茶を愉しむ



お茶のお稽古を始めたことによって、また世界が拡がってきた。

先々週、主人がブックオフに行った時、三浦綾子さんの書いた、「千利休とその妻たち」という歴史ロマン(宣伝文句)の小説を見つけ、買ってきてくれた。


以前だったら、興味なく終わっていた本だったかもしれないが、最初の5~6ページ読んだだけでも、茶の事について書いてあって、なるほどなるほどと読み進めていくうちに、あっという間に上巻を読み終え、昨晩主人に下巻を本屋で買ってきてもらった。

もちろん、三浦綾子さんの文章力に惹き込まれてしまったからかもしれない。その時代にいるような感じすらする。

先週の、一ヶ月に一度のお茶のお稽古では、また、お茶を点てる所作を教わった。やはり忘れていることばかりだったので、T先生に一つづつ、もう一度教えてもらいながらのお点前になった。


T先生は、適度な緊張感の中に、笑いを忘れずにお稽古してくださるので、覚える事が多くて、大変な中でも楽しく学べる。合間合間に色々な道具に関する豆知識も話してくださり、


「利休さんの作った、茶杓は今でも2~3年に一度、古道具市場に並ぶんですよ。」


と、話してくださった。「千利休とその妻たち」の最初の方に、利休が竹で茶杓を削る場面が出てくる。それを読んだ直後にこの話しを聞いたので、400年の茶の流れがつながり、歴史の事実を垣間見た気がして、なんだかワクワクした。無論、利休さんの茶杓自体はまだ見ていないのだが。

私が、ノンフィクションの本が好きなのも、こういう読んだ事を見聞き、体験できた時に味わう、ハッとさせられる感覚が好きだからなのかもしれない。

この本の中には、教科書ではあまり取り上げられていないが、日本の歴史の中では大きな変革を国と社会にもたらしたキリシタンの姿も出てくる。数年前に、東京でキリシタン・ツアーという、キリシタンの跡地を巡るツアーに参加し、キリシタン灯篭、文絵、キリシタン弾圧のお触書きなどを実際に見る事ができた。その当時、日本の人口の30%あまりが、キリシタンになったという事実は驚くべきことだが、あまり知られていないのも事実。


だんだんと、我が家にも、お茶のお点前に最低限必要なものが揃ってきた。そろそろ主人にも自己流のお手前を披露しようかな。茶を一緒に愉しみたい。