2010-05-06

あー丹沢!



丹沢縦走は思った以上ハードな登山となった。主人曰く、結婚4年目の記念の登山だったが、忘れられないものとなったのは確か。



お天気には、今年は恵まれ、富士山も見ることができた。



1日目は、小田急線の渋沢駅からバスに乗り、大倉の登山口から登り、まず塔ノ岳(1491m)を目指した。ここは「ばか尾根」と呼ばれていて、アルプスに登る前の練習に登るそうで、ほとんど直線的にただひたすら登っていく。ところどころ急な岩場もあった。暑さもあって、汗が流れ続けた。ハナタテで富士山を眺めながらお昼を食べ、塔ノ岳へ。



ここまで来ると、だいぶ登山者も少なくなってきた。ここからも富士山が良く見えた。



そして、いよいよ宿泊地でもある、丹沢山へ。かなり急な下り登りが続いた。9時頃大倉を出発して、丹沢山へは4時前に着くことができた。頂上に着いた時は、ガスがかかり始めて、視界が悪く、星空も見えないだろうと思った。残念ながら、携帯の電池が切れてしまって、写真はここまで。山の中はアンテナが少ないため、常にアンテナを探しているため、電池の消耗も激しいようだ。幸い主人の携帯はまだ電池が残っていたので、念のため緊急時だけ使うことにした。



みやま山荘は、立て直したそうできれいで、食事もとっても充実していて美味しかった。5:45pm頃に夕食をとったあと、ゴロゴロしながら読書をしたりしていると、窓の外がちょっと明るくなってきた。急にガスが切れ、きれいな夕焼けが見えたので、すぐに主人を誘って外に出た。他の人達が集まったところを見に行ってみると、夕日の中に富士山が見え、その下に雲海が出ていた。登ってきたかいがあった瞬間。カメラが使えないのが残念だった。でも、目には焼きついている。夜空は、麓の街の明るさで、星は見えづらかった。



GWなので山荘は満杯だった。布団も一枚で二人寝ることに。まあ、GWは山小屋はこんなもんだ。良く寝ることはできなかったが、目をつぶって横になるだけで、体は休まるそう。



2日目は4時半起床。5時半に朝食を食べ、出発前に主人が外でお湯を沸かしてくれ、朝の紅茶を入れてくれた。山の上で飲む紅茶は、いつも美味しい。



そして6時過ぎには、次なる山頂、神奈川県の最高峰の蛭ガ岳(1637m)へ。遠くを見るともう既に出発した人達が、山を登っているのが小さく見えた。足もさほど疲れてなくて、予定時間通りに山頂に着いた。さすが、神奈川県で一番高い山なので、周りの山が眼下に見えた。ここでもお茶を一服して、次なる山頂、桧洞丸(ひのきぼらまる)(1601m)へ。実はここからが大変だった。



蛭ガ岳を出る時に、他のグループが桧洞丸方面へちょっと先に出発し、慌てて戻って来て、「ルート間違えた、こっちはかなりハードな道なんだよ。」と別の方面へ向かっていった。その時は、何も考えずに私達も出発した。いきなり岩場が現れ、滑落者も出たという案内も。とにかく、岩場が多く、そこを降りるのに時間も掛かり、足の筋肉も使った。



とにかく、急な山道を降りては登り、降りては登り、いつになっても桧洞丸に着かない。二山ぐらい越えて、最後の30分ぐらいのところ、私の疲れもピークになり、「もう山は登らない!」と、主人に愚痴ってしまった。愚痴っても、とにかく足を前へ前へと進めなければいけない。そんな時、健脚な山のベテランのような60台後半ぐらいのおじさんが、「きついよねー」と一言声を掛けながら追い越していった。あんなベテランの人にもきつい山なのだから、私がきついのは当たり前だと思ったら、慰められた。他の追い越していくベテランさん達も、つらそうだった。



なんとか、桧洞丸に着いた。ベテランのおじさんが「おつかれさん!」と迎えてくれた。山小屋で冷たい物でも買おうと思ったら、全部売り切れ!チェコスロバキアから来た若者たちも、水が無くなっていたらしく、がっかりしていた。私達も実は、水を4.5L持って登ったが、暑かったせいか、この時点で残りの水が少なく、分けてあげることができなかった。実はここでお湯を沸かしてカップラーメンを食べるのを楽しみに来たのだが、それも断念。



ベテランのおじさんと山の話をしばらくしてから、最終地点の西丹沢自然教室のバス停までつつじの新道という道を通って降りていくことになっていた。2時間で行くだろうと言われたが、道の名前の予想をくつがえし、この降り道も、岩が多くて、道もやせこけてしまってかなり段差のある場所が多く、おまけに私の膝の脇が痛くて、なかなか時間が掛かった。「もう降りたくない!」と泣き言を言い、ネガティブになってきた時に、ふっと、「感謝ゲーム」が頭に浮かんだ。きっと、見かねた神様が知恵を与えて下さったんだと思う。感謝なことを一つづつ交互に言っていくと、心がポジティブになり、足の痛さも忘れてしばらく距離をかせげた。でも、かなり時間が掛かり、とにかく最終バスの6:58pmまでには、バス停に着かないといけない。沢の音が聞こえてくるが、なかなか沢が見えてこない。でも、自分に気合を入れると同時に、「神様助けて~」と叫びながら下へ下へと降りた。



そして、とうとう沢に到着した!沢渡りをしてから、主人は思いっきり沢の水を飲んで生き返ったようだった。主人はなるべく私に水を飲ませようと、道中かなり水を我慢してくれていた。私も冷たい水を飲み、顔を洗ってリフレッシュして、残りの1.9kmを何とか降りた。最後は鹿も見ることができた。最終バスの出発時間には45分ぐらい余裕があり、沢で水も補給できたので、川の近くでお湯を沸かし、カップ麺とチャイを飲んだ。いつも飲むより食べるより、格段美味しかった。



帰りの電車の中で、改めて丹沢のガイドブックを読んでみた。今回選んだ、蛭ガ岳から西丹沢に降りるルートは、かなりハードなものだとちゃんと書いてあった。私達はちゃんと把握していなかっただけだったのだ。ちゃんと読んでいたら、別のもう少し楽なルートを選んでいたかもしれない。



私の丹沢の印象は乾いた石の山だった。林道が多い秩父の山に慣れているので、印象が本当に違う。もう丹沢はいいかなと思うけど、家に帰るとまた登りたくなる。まあ、たくさん汗を流し、かなり老廃物が出たお陰で、お肌がツルツルになったし、体脂肪率も3%減った。筋肉痛はいつものようにあるが、筋肉が付いてくる証拠なのでよかったかな。



昨日は温泉にも行けたし、結婚4年目のGWは楽しく終わった。



山、また連れて行ってね、旦那さん。今度はもう少し簡単な山へ・・・・

2010-05-03

今日はこれから

今日はこれから、丹沢山(1567m)頂上目指して出発!

当初は甲武信岳を計画していたが、変更して丹沢の縦走。今晩は山小屋で一泊。満点の星が見れるかな?

大倉から登山開始