2010-04-14

at NYC 個展編

かなり遅くなりましたが、「ただいま!」(^^;

今回のNYCへの旅は、なかなか充実し、でもハプニングもあった旅になった。

まず、今回の目的だった、岡村桂三郎さんのDillonギャラリーでの個展のための作品の搬入とオープニングパーティー。


まず、ギャラリーに行ったら、前の展覧会の作品が残っていて、ちょうど奥さんのMさんの作品も飾られていて、久々の作品との再会に嬉しそうだった。




日本から頑丈に梱包された作品をギャラリーのスタッフ達と一緒に解き、作品をつなげていく。これで半日掛かった。




2日目は、置き位置を決め、ライティングを決めた。これで1日掛かった。



3日目は、オープニングの直前にギャラリーのスタッフ達に、作品の説明をした。今回の通訳の中で、一番ハードだったが、やりがいのある通訳になった。岡村さんがどういうことを考えながら、作品を作り上げていくかというは、とても興味深かったが、絵の具の専門的な用語や歴史のことなど、一瞬どのように英語に訳したらよいだろうと思いながらの通訳だった。



そして、奥さんのMさんと、このギャラリーに来る前に大仕事をした。




それは、オープニングパーティーのための着付け。二人とも着付けにはまだまだ初心者で、おしゃべりをしながら着付けをしたら、忘れてしまいそうだろうとお互い察したのか、一時間ほど宿泊場所で、もくもくとそれぞれ着付けをした。着付けの前に、上手に着れるように神様に祈ったお陰で、いつになく上手に二人とも着れた。最後にお互いのチェックも出来たのも幸いだった。岡村さんも、オープニングで着物を着たことを喜んでくれた。

勿論、ニューヨーカーにも喜んでもらえた。オープニングは、ひっきりなしに人が入ってきた。またNYCらしく、AP通信のエンターテイメントの編集長である女性も観に来られ、作品を紹介すると約束してくださった。おそらく200名ぐらいが来た感じがする。

NYCの多くのギャラリーは、木曜日にオープニングパーティーをするのが通常のようで、ギャラリーの案内が載っている冊子に、いつどこでオープニングパーティーがあるか掲載されている。オープニングでは大体ワインが振舞われるそうで、そのワインをめがけて来る人達も多いという。

でも、ギャラリーのオーナーやスタッフが、今回来場された人達はワインをただ飲みに来ただけでなく、ちゃんと作品を観てくれていると、喜んでいた。岡村さんに、「Wonderful!」「Marvelous!」「今まで、こんな作品見たことない!素晴らしい!」と声を掛けて下さる人達も大勢いた。着物を着ていたせいか、私に「あなたが作家さんですか?」と聞いてくる人達もいた。

面白かったのは、NYCのギャラリーにはワンちゃんも観に来る。といっても、もちろんご主人様に連れられて来るのだが、普通に犬の散歩中の人達が、犬を連れて入ってきても、誰も何も言わない。アートに対して大らかな場所だ。


約2時間のオープニング。最後はライティングを落とさないと、人が出て行かないほど、盛り上がって終わった。

そして、ギャラリーのオーナーが祝宴にステーキハウスのWOLFGANG’Sに連れて行ってくれた。着物のまま行ったので、私達がレストランに入った途端に、すごい注目を浴びてしまった。これもNYCならではのこと。このステーキハウス、ウォールストリートで働くビジネスマンが誕生日パーティーなどで使うことが多いそうで、行った晩も何度もハッピーバースデーが楽しそうにテーブルで歌われていた。ちょっと高級な居酒屋の雰囲気があった。景気もちょっと上向き始めたようでもあったのもあるのかも。余談ではあるが、小泉元首相もいらしたことがあるそうな。ステーキのお味は、着物を着て食していても、気にならないくらい、実に美味しかった!

とにかく個展の良い出だしになった。4月末まで飾られているそう。
http://www.dillongallery.com/

つづく・・・