2008-04-11

NYCの旅 その2



今回の旅のメーンは、チェルシー地区の西25thストリートにあるディロン・ギャラリーでの日本画展「ma」のスペシャルディナーとオープニングに出席するためだった。

このギャラリーも、19世紀の倉庫を改築して作られたもの。他のチェルシーのギャラリーと違った美しさをもったギャラリーだ。



アメリカ人のギャラリーのオーナーが、なぜ日本画を扱っているかということを話してくれた。アメリカの食文化は、20年ほど前に寿司や醤油などがもたらされた結果、今ではスーパーでも寿司が売られ、子供達もお弁当に持っていくほど、アメリカの食文化が健康志向に変えられてきたそうだ。

同じことを、日本画でもしたい。アメリカの文化に日本の美しさが入ることによって、アメリカの文化が美しく変えられていったらという思いがあるらしい。

そういえば2、3年前から、日本の緑茶もアメリカで大ブームだ。

また、日本画アーティストのマコト・フジムラさんが、ディナーのスピーチでこんな事を話してくれた。

日本の桜の木とアメリカのハナミズキが交換されて、移植された。その結果、ワシントンDCの桜は、日本の桜の木より元気になり、現在は、ワシントンDCの桜の枝を日本に持って来て、接ぎ木をし、元気にしようと試みられているらしい。

今回の旅で思ったが、土壌の違いなのか、日本の草木よりアメリカの草木のほうがはるかに、勢いがあるのを私も感じた。

とにかく、それと同じように、日本ではぐくまれている日本画をアメリカに持っていくことによって、日本画アーティスト達が更に元気になり、また日本での制作が力強いものになっていくと思う、と。

今回の出品者の中には、若いアーティストもすでに活躍されているアーティストもいらっしゃった。お一人お一人にとって、NYで自分の作品が飾られ、評価され、絵が売れるというのは、大きなことで、それが励みになったことをアーティストの方と話しながら感じた。

私も日本の良い文化を意識し、生活の中に活用していきたい。

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