2011-03-13

ちらし寿司



今日、教会での礼拝に行ってきた。皆で被災者の人達のために祈りの時も持った。私達が今とにかくできるのは、祈ることと義援金を送ることしかない。

毎週お昼は、当番の人がお昼を作って皆で座敷に座って、おしゃべりしながら食べる。今日の当番は、教会一番のシェフであるIさんご夫妻。今日のメニューのちらし寿司の買出しに行っている時に、地下鉄の中で地震に遭遇したそう。

そして、今日のメニューは色とりどり飾られた、ちらし寿司。こんな時にちらし寿司なんて作っていいかどうか迷ったそうだが、作ってくださった。彩りのあるちらし寿司に心が和み、その美味しいご飯をほおばりながら、みんなそれぞれの地震の体験を言葉にしていた。緊張していた心が、少しほぐれていくのを感じた。そのことを感じながら、あることを思い出した。

NYの911の直後、日本画アーティストのマコトフジムラさんは、自分を含めアーティスト達が、911の体験でつくる希望を失ってしまったことに気づき、ワールドトレードセンター跡の近くのトライベッカという地区に千住博さんと共に、一時的な画廊「トライベッカ・テンポラリー」(http://www.tribecatemporary.com/home.html)を開いた。そこが多くのアーティストや街の人にとって、再生の場所になった。

今日のちらし寿司も、再生のアートだった気がする。きれいな彩の美味しい食事に慰められ、励まされた。またおしゃべりの中で、自分の体験を分かち合うことも、お互いにとって良いことだったと思う。主婦の友達が、「なんか簡単なご飯しか作れなくって」と話してくれ、私だけじゃないやと思い、ちょっとホっとした。私達が体験したことは、単なる地震じゃなく大地震だったんだから、心にショックがあるのは当たり前のこと。いつものようにうまく事が運べないのも仕方がない。よく悩みも誰かに話すと半分ぐらい解決してしまうのと、同じ様な作用が今日のおしゃべりの中にもあったのかもしれない。

また教会の人で、心理学をやっている人から、テレビの報道などを見続けると、心が重くなりすぎ、精神的に良くなく、特に子供達には刺激が強すぎ、もうすでに夜泣きなどの弊害が出始めているという。とにかく最低限の情報だけを取るようにして、あまり見過ぎないように、見る時は子供のいない時に見てくださいというアナウンスだった。彼は、今この時自分ができることは何だろうと思ったとき、自分の仕事の分野から役に立てばと思って、アナウンスしてくれたそうだ。

私は、今何ができるかな・・・・・

今は、チェインメールで、変な情報も出ているので、デマ情報に踊らされないように気をつけましょう!むやみにメールでまわってきたメールは転送しないようにしましょう!

それにしてもちらし寿司の写真とっておけばよかった。今はわたしのお腹の中におさまっている・・・・

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