2008-09-22

適量


最近、雨が続いている。被害の出ている地域の方のために、適切な救援がすみやかになされるように、今朝祈った。

そういえば、この雨は先週の木曜日のお茶に行った日から続いている、一日だけ良い天気があったが、でもその他は、台風の影響もあり、かなり大雨だ。

その木曜日のお茶の教室に行く前に、「今日は所作の流れと音を聞こう」と思って出掛けた。薄茶点前をしたが、しばらくぶりだったことと、怒濤の一週間の疲れもきたのか、所作の流れはメタメタだった。

でも、茶釜の蓋を開ける音、湯を注ぐ音、湯に水を注いだ時に一瞬静寂になる音、水屋に待機して、中の衣擦れや話し声の音を聞きながら、タイミングよく襖を開けて、中に入ること・・・・音を聞けた。

私のお点前の時、先生にもお茶を点てることになった。以前、「千利休とその妻たち」を読んだ時に、利休さんが師匠にお茶を点てるときに緊張したと書いてあったと同じように、美味しく点てられるか?お抹茶の分量は適量か?お湯は適量か?と私も緊張した。

お稽古が終わり、先生にお出ししたお茶はどうだったか聞いてみた。「お抹茶の分量は丁度よかったです。でももう少し分量を私は飲みたかったですね。」と。なるほど。その人のお茶の好みを覚えておくことも、お茶を点てるには大切だそうだ。

また、「お湯は適量で」と、お稽古の中で言われるが、この適量の判断が難しい。料理のレシピは何グラム、何ccと量ることによって、美味しさの基準が出てくる。でもお茶のお点前では、さじ加減を目で覚えておかなければならない。これも何回も点てていくうちに覚えていくことなのだろう。

今日は、雨の中、元同僚の友達のKちゃんがランチに来てくれる。デザートにお抹茶を出してあげようと思っている。彼女の適量はさてどれくらいだろう?

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