2008-09-11

小旅行


火曜日の晩、NYのアーティストの友人が、NYからの飛行機が遅れていて、サンフランシスコでの乗り継ぎがもしかしたら間に合わなくなり、到着が翌日木曜日になるかも知れず、その場合は、別便で向かっている、彼のアシスタントのPくんだけ、先に成田に着いてしまうので、迎えに出ることは可能かどうかというメールが入った。

もちろん、そうなったら迎えに行くということで、昨日の朝、メールを開いたら、やはり乗り継ぎができなかったということで、急遽陶芸教室を翌日にしていただき、成田まで向かうことになった。

神奈川県、東京都、千葉県をまたぐ、一都二県の小旅行になった。ちょうど、クリーニング店白洋舎の創業者の生涯が書かれた、三浦綾子さんの小説「夕あり朝あり」という、481ページの本を読み始め、おもしろくなってきていたので、読む良いチャンスにもなり、ありがたかった。やっぱり電車に乗っている時に、読書が進む。

その他の旅の友、タンブラーに入れた冷抹茶とスーパーで特売していたシュークリームをお供に、横浜駅から成田エクスプレスに乗った。


成田空港駅には、Pくんの便がちょうど到着する時刻に着いたので、昨日はそんなに空港は込んでいなかったので、30~40分待てばきっと出てくるだろうと、到着ロービーで、Pくんの名前を書いた紙をかかげながら待っていた。


到着口から出てくる人を見ているのは、おもしろい。しばらく留学していたか何かで、久しぶりに帰国し、サプライズで友達が何人か迎えに来て、驚き喜んでいた女性。着物を着た女性。(私は絶対着物で国際線には乗れないと思う。)手をつないで出てきた老夫婦、多きなケージに入れられ、クークー鳴いている大きな犬。両手にガラガラ荷物を引いてさっそうと出てくる、ビジネスマン風な人。きっとミュージシャンであろう、器材をもったちょっとイケメン風な男の子達のグループ。スーツケースも持たずに、手ぶらで降りてきた、一人旅行っぽい、日本人風の男性。

人の格好によっても、どの便で降りてきた人達かがわかる。まあ、どの便でも、最初に出てくるのは、やはりファーストクラスやビジネスクラスに乗ってこられたであろう、エグゼクティブ風な男性や女性。ハワイからの便は、みんなラフな格好で、ちょっと日焼けしている。NYからの乗り継いできているだろう便の人達の服装は、黒がベースなことが多く、ミュージシャン風な人も必ず混じっている。実に見ていて楽しい。



肝心のPくんは、その便の人達が出きったようなのに現れなかった。初めて会うので、特徴はメールで聞いていたが、どの人かははっきりわからない。インフォメーションでも呼び出してもらったが、それでも合えなかった。もしかして、入国審査で引っかかったのか?彼も乗り継げなかったのか・・・・ちょうど、隣にも、お客様が出てくるのを待っている人がいて、その人達もどうやら同じ便で来るはずだったらしい。
 

さて、どうしようかとちょっと困った。このまま帰るわけにはいかないし、航空会社に尋ねたくても、誰が乗っているかという個人情報は教えてくれない。

ふっと上を見上げて、電光掲示板を見たら、彼の乗り継いだデトロイト便は、もう一便一時間後に到着するということだった。もしかするとそれに乗ってるかも!ということで、もう一時間待ちながら、空港人間ウォッチングを楽しんだ。
 
そして、ついに出会えた。背が194cmもあるPくんには、152cmの私が持っていた名前の紙は視野に入らず、キョロキョロしていたが、聞いていた特徴ぴったりだったので、「Pくん!」(もちろん英語で)と声を掛けたら、ビックリしていた。

そりゃそうだ、初めての日本で、彼は、アーティストのMさんと空港で待ち合わせて、一緒に宿泊先まで行くはずだった。そして、Pくんの便がデトロイトから日本へ飛び立った後に、Mさんの便がNYからサンフランシスコに着いたので、一日遅れることを電話連絡できなかったらしく、Mさんを探していたらしい。そこへ突然、視界に入らない下の方から、自分の名前が呼ばれたのだから。 

とにかく無事に着いて何よりだった。彼もデトロイトの乗り継ぎに間に合わず、幸いにも1時間遅れの便がありそれに乗れたので、予定通りの日に着けた。最近のアメリカの乗り継ぎは、無理があるとMさんが言っていた。ちょっとでも遅れると乗り継げない感じで、予約が入れられてしまうそうだ。気をつけよう。
 

Pくんを市川の宿泊先まで、案内し、一緒にまずはラーメンを食べてから、私はまた横浜へ読書の旅をした。読書に夢中であっという間に横浜に着いた。かなり読み進めたので、自分的には大満足しながらの帰還。
 

家に戻り、空港に行く前に、近所のお友達に届けていただいていた、おすそわけの山梨産地直送の甘~い梨と、これまた甘~い種無しピオーネがあったので、さっそくいただいた。甘~い味に、小旅行の疲れも癒された。Mさん、ご馳走様でした、ありがとう!

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