2008-06-23

情報

昨日、東久留米にある中学から行っていた教会で、情報科学者である、ドイツのヴェルナー・ギット教授の講演会があり、英語通訳に行った。

講演会の通訳を頼まれた時、内容を聞かずに了承してしまったのだが、後で、科学者の方の講演だということで、理数系に弱い私はどうしようかと思った。でも、引き受けたからには、ベストを尽くすしかないと思い、とにかく予習だけはちゃんとしようと、ギット教授のコーディネーターの方と連絡を取り、講演で使うパワーポイントを送ってもらった。

パワーポイントのファイルを開け、科学方程式が目に入ると、最初は脳が拒否反応を示し、内容が頭に入っていかなった。とにかく、何回か読んでみようと思い、3回読んだ所で、講演の内容が大体把握できた。人間、やればできるものだ。

当日も、パワーポイントにすでに訳されている日本語を追いながら、また、主人のうなずくことで、ちゃんと訳すことができていることを確認しつつ、わからなくなってしまった所は、コーディネーターのユルゲンさんに助けてもらいつつ、なんとか約2時間の通訳を終える事ができた。

内容は、おもしろかった!今まで聞いたことのない角度で、進化論と創造論のことを聞けた。

ギット教授は、情報の自然法則(自然法則的情報理論)を説明しながら、進化論の誤りを指摘していた。そういえば、今は科学者達が進化論から離れていっているということも聞く。

進化論がうたわれ始めた時代は、まだ「情報科学」は進歩していなかった。なので、進化論でも、どうしても説明できないところもあったにもかかわらず、理論だけが一人歩きし、日本では進化論だけが教えられ、信じられてきた。

外国では、ちゃんと進化論と創造論が教えられている国が多い。人が無機質な偶然にできたアメーバーのような存在から、偶然に進化し続け、サルになり類人猿になり、進化して人となったという、偶然の産物だと思うと、ちょっと空しい。だから命の大切さをいくら学校で教えても、重みがない。どうせ偶然にできたサルだったし、アメーバーだったのなら。でも、偶然にできたにしては、精密すぎる。

でも、自然法則的情報理論を使って創造論を解いていくと、つじつまがちゃんと合う。生物体は、情報で作られている。わかりやすいのはDNA。DNAは情報であるということは、もう証明されている。そして、情報には発信元が必ずあり、それも、目的をもって情報を発信しているといこと。

例えば、指を切って血が出たら、血を止める命令が出される事によって、白血球が働き、血が凝固される。そういう目的を持った情報がもう体の中に組み込まれ、その情報がDNAによって次の世代へと受け継がれてきたということだろう。

よく、美味しい物を食べたり飲んだりする時、最初に考えた人は、どうやってそれを発見したんだろうと思う事がしばしばある。

例えば、パンなども、イガイガな麦をつぶして出てきた粉を水でこねて焼いたら、香ばしくおいしくなるなんて発想が、どうやったら出てくるんだろう。偶然といえばそれまでだが、世界の各地で、情報網のない時に、同じようなレシピが作られていた。もし、人にすでに組み込まれていたパンの作り方の情報があるなら、それをアウトプットできる状況があれば可能になると考えると、納得がいく。

創造論の書かれている聖書には、全知全能で愛である神が、宇宙と地球と人を造られ、そしてそれを見て非常によかったと言っている。もちろん、その後に起こった悲劇が、今なお尾を引いているが。でもその悲劇をほったらかしにせず、ちゃんと解決を、クリスマスと十字架ということで与えて下さった。

人は単に偶然に出てきたのではなく、目的を与えられて造られたと聖書では言っている。だから不必要な人なんていないんだと。また、人は愛されている者だと。誰にも愛されず、かまってもらえないと思えても、人を創った神は永遠に愛していると、言ってくださっている。

今は、色々な情報が簡単に入手できる。学校やメディアで教えられる事だけではなく、色々な角度から物事を知る大切さ、楽しさ、そして、きちんと情報を選り分けていくことの必要を味わえた。

科学者であるけど、とっても優しく親しみがあり謙遜なギット教授にも感動した。講演後、たくさんの本をいただき、こんなすごい人なんだと改めて思わされた。この教授の通訳だったら、またやってみたいかな。

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