2007-09-18

日本人の味文化

今日は、友人のアーティストが、キッコーマンの会長さんと、雑誌の対談のためお会いするのに、私もお供でついていった。日本料理店で会食しながららの対談だった。加賀料理のお店だったので、この間いただいた同じ野菜も出てきて、なんだか嬉しかった。

今は、色々な国に行くと、「Kikkoman」の醤油ボトルをよく見かけるが、1973年以前は、日本の醤油は知られていなかった。この会長さんが、アメリカのウィスコンシン州にキッコーマンの初海外工場を作ったそうだ。今でこそ、Soy sauceとして、親しまれているが、日本の食を理解してもらうのは当時大変だったと思う。

その後、野田の本社に飾られている友人の絵を見に行きがてら、醤油工場の見学もさせていただいた。醤油を作る行程は現在6ヶ月程かかり、色々な行程がある。機械化される前は1年ぐらいかかったそうだ。

機械の導入は昭和40年代頃にはできたそうだが、1300名ほどいた社員をリストラしないため、その方々が、定年退職されるまで、待ってから機械化にしたそうだ。なんてやさしい会社だろう。

また、機械化されても、本来の醤油の本質を保つために、手作り製法もしている。昔からいる醤油職人達が、若い人達に技術を教えながら製造している「御用蔵醤油」というのがある。

ただ、年毎に日本では醤油の消費量が減っているらしい。逆に海外では日本食ブームのため、増えているそうだ。

帰りには、工場見学の記念として、醤油をいただいた。主人は大の醤油好きなので、きっと喜ぶだろう。(ちなみに、土曜に勃発した主人とのけんかは、日曜の夜に和解に至った。)

そういえば、小学生の時に行った、コカコーラ工場の見学の最後には、コーラを一本飲ませてもらい、嬉しかった記憶がある。アメリカで行った、ジェリービーンズの工場見学では、最後自分で買わなければ、持ち帰ることができずに、がっかりだった。

お土産を持たせる。もらった方はとても嬉しい。素晴らしい日本の文化だ。

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