2009-10-15

韓国旅行 2日目

2日目の朝は、バケーションにしては少し早めの8時過ぎに起きて、行動開始。9時にホテルを出て、近くにあった「2900ウォン店」(何でも2900ウォン(約¥250)で食べられる)という、食べ物屋さんに入り朝食をとった。主人は、キムパップ(のり巻き)を私は表にポスターが出ていて美味しそうだった南瓜粥をいただいた。

南瓜粥を頼んだら、一瞬定員さんが「??」という顔をした。おそらく韓国の人達は、おやつ代わりに食べるので、朝食にオーダーするものではなかったのかもしれない。甘くて美味しかった。キムパップはその場でアジュマが作ってくれた。エゴマの葉も入っていて、巻きたてでこれも美味しかった。もちろん、キムチとタクアンはサービス。主人の後ろに座っていた女性は、一人でキムパップとラーメンを食べていた。なんであんなに食べて太らないのだろう?やはりキムチの中のカプサイシンのおかげだろうか。


朝食後、食べ物屋さんの道を挟んだ所にある、東バスターミナルからバスに乗り、チョナン(天安)に向かった。



主人は、車窓から見えるハングルの看板の文字を読み、ハングルの勉強しながら、約1時間半でチョナンに到着した。

この日の最終目的地に着く前に、日本ではいつも並んでいるので、まだ入ったことのないクリスピークリームのドーナツ屋さんがあったので、入ってみた。ずーっと前にアメリカで、作っている時に行くと無料でドーナツ一個食べさせてくれるよと連れて行ってもらったのが、クリスピークリーム。日本であんなに行列ができるほど、美味しかったかなと思ったが、今回韓国で食べて、とろけるような食感にやっと納得できた。

そして、別のローカルなバスに乗り換えて、この日の目的地「独立記念館」に着いた。去年韓国に来た時も、主人が行ったらいいと薦めてくれたが、時間が作れずに来れなかった場所。主人にとっては、大学時代に一度、その後母親と弟達と一度、今度で三度目の訪問。1980年におきた歴史教科書問題をきっかけに、民間の基金で設立されたもので、基本的には民族意識の高揚と教育を目的としたものだが、日本軍侵略の生々しい記録も残されている。

施設内はだだっ広く、独立した意気込みを感じる場所だと主人は言う。




高い塔までもかなり歩き、その後まだまだ歩き、



やっと着いた建物かと思いきや、門だった。映っている人と比較してもらえると、その大きさが伺える。

その門を通ると、ようやく展示施設があるのだが、なかなかうまく韓国の歴史をいくつもの建物に分けて、順序だって見せている。韓国のIT社会は日本より上を行っているのが、施設を見てもわかる。

歴史を振り返って見て、人間の愚かさが垣間見れると、なんとも言えない思いになるが、しっかりとその事実を見据えた上で、未来を見ていくことは、大切なことだと思う。

展示の中のあるコーナーで、「3・1運動」について一言書くコーナーがあった。韓国語で書かれている言葉には、日本はひどいという文も多々あると主人が教えてくれた。主人に頼み、日本語と韓国語で私達ができる謝罪を書いてきた。共に未来を築いていきましょうと。

展示の最後のほうで、ある韓国人の30代ぐらいの女性が、私達が日本人だとわかって、日本語で話しかけてきてくれた。「私は日本に住んでいた事があって、日本人の人達が大好きなんですけど、こんな展示を見て心を害されませんでしたか?私はちょっと心配です。」と。私は「こういうことはちゃんと理解しなければ、前に進んでいけないことなので、大切な事だと思います。」と答えた。彼女も安心したように、前を歩いていった。

4時間ほどゆっくりと展示を見ながら、韓国の人達がどれほど自分の国を誇りとしているのか、以前より理解する事ができた気がする。

また、チョナンの街に戻り、夕飯を食べることになった。前夜は豚だったので、牛カルビの焼肉を食べたいと店を探したが、牛肉を扱っている店が少なかった。半年ほど前に米国に対して牛肉非買運動をしていたことがまだ続いているのだろう。韓国は徹底している。

でも、なんとか牛肉の焼肉のある店を見つけることができ、日本で食べたら何倍もするようなお肉をいただいた。満足!

帰りは、主人が「ムグンファ(むくげの花ー=韓国の国花)号」という、列車に乗って帰ろうということで、そうすることにした。切符を買い、列車が到着するまでブラブラしたり待合室で待ったりした。出発時刻が近づいたので、プラットフォームに向かったが、改札というものがなかった。切符は列車の中で検札にくるのかと思いきや、ソウル駅に着くまで検札もなかった。そして、ソウル駅でも改札はなかった。無賃乗車しようと思えばできてしまう乗り方だった。以前、ドイツで電車に乗ったときも同じ体験をした。一生懸命知恵を絞りながら買った切符は、結局一度もだれにも何にもチェックされなかった。都会では考えられないことだ。

ホテルに戻ってから、ホテルの目の前にあるサウナに行くことになった。韓国に以前住んでいた主人から、韓国の銭湯もいいもんだと聞いていたので、行ってみたい反面、勝手が違い言葉も通じないという怖さがあって、躊躇していたが、「旅の恥は掻き捨てだ!」と思い、ドキドキしながら入ってみた。な~んてことはなかった。日本と同じような感じだった。次回は、あかすりもしてもらおうと思いながら無事銭湯から出てきた。

ホテルに戻り、次の日の起床時間を決めるのに、主人と喧嘩になった。私はせっかくの旅行だから限られた時間をマックスに使いたいので8時に起きようと、主人は夜に友達の家に遊びに行くから10時まで寝ようという。まあ、二人とも軽いカルチャーショックや言葉のストレスで疲れていたせいもあったが、最後はお互い謝り、譲り合い、平和に眠りについた。

二日目も、なんとか無事終わった。

0 件のコメント: