2010-03-02

目に見えないもの



緊急避難も、先週の木曜日に終わった。結局、先週の月曜日になっても、まだ揮発性の石油のような臭いは、少し軽減したが、依然石油臭が消えず、私だけホテル泊を続け、主人は、24時間窓を開け放ったまま自宅に留まり、通勤することになった。

困ったのは、月曜日の時点で業者に立ち会ってもらった時、業者さんにとっては、臭いはもうないと言われてしまったこと。でも確かに、私達夫婦は臭いを感じた。業者さんは、こういう臭いはかぎ慣れているだろう。

また、消費者センターから伺った、神奈川県塗装協会によると、臭いが落ち着くまでには1週間は掛かると言うことだった。業者さんや塗料会社に聞くと、3日でおさまると言うことだった。

でも、何せ臭いは目に見えないので、それぞれの感じ方が違うし、月曜日からの残り3泊分の宿泊代は、業者さんではもう出せないということになってしまった。臭いが残っているかどうか、測定してもらわなければ、証明にならないと。でも、日本のこういう仕事は、手続きに時間が掛かる。そうこうしているうちに、もちろん臭いは消えていく。果たして、測定してもらってもフェアーな結果がでるのかどうか・・・・

業者さんも、私達から臭いが残っていると言われても、いつまでもずるずるといってしまうのではと、怖れもあったようだ。まあ、昨今は”クレーマー”が増え、業者さんとしても、色々と恐れを抱く世の中になっているのだろう。業者さんも自分達の会社の利益を守らなければならない。でも、私達からすれば、最低限の要求をしているわけだが、話し合っている最中、なんだかこちらのほうが悪い気がしてきてしまった。こっちはあくまで、被害を受けただけなのに・・・・

先々週の臭いが発生した夜、家で寝て、翌朝、月のものが少し早目に始まったので、何らかの影響が人体にあるのは、体で感じた。ここで、宿泊代が出ないからといって、無理して家に留まり、後々になって体調が悪くなって後悔するのも嫌だったので、塗装協会の言うとおり、発生から1週間目までは、ホテル泊にした。自分の体のことは、自分がよくわかる。

先週の木曜日に、家に戻ってみると、やはり臭いがほとんどなくなっていて、人体への危険も感じることがなくなった。塗装協会の意見は正しかった。とりあえず、我が家に戻ってから拭き掃除をして、気分的にもさっぱりした。

とにかく、今回の事を通して、目に見えないものとの戦いを感じた。臭い、この世の圧力、恐れなど・・・・・。

その中で、目に見えない神様に祈る時、神様の守りを感じた。

ホテル泊は、臭いがないので安心だったが、でもやっぱり、家にいるほうが落ち着く。主人と離れて暮らすのも、やはり淋しかった。



今回の騒動で一つよかったのは、ホテルの所在地が主人との”デートの定番”である伊勢佐木町から近かったこと。ある晩、ブックオフに行ったら、探していた三谷幸喜さんのありふれた生活の残りのシリーズが3巻あった!緊張していた心が、ホッとなごんだ瞬間だった。これで、ありふれた生活シリーズが、全巻そろった!神様からのちょっとした慰めのような気がした。

それにしても、やっぱり自分の家が一番!当たり前に吸っていた空気、小さいながらも安心して寝れる場所があることは、本当に感謝なことだ。避難生活をしてらっしゃる、ハイチやチリの方々、津波警報で避難された方々の心労をお察しします。早く安心して生活できるようになりますように・・・・



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