2011-02-20

草の根運動


金曜の夜、「横浜の戦争賛美と憲法敵視の教科書を選択させない市民集会」というのが、関内ホールで行われたので、行ってきた。趣旨は以下のよう

「 横浜市では、昨年4月から、市内8区の私立中学校1年生が、自由者版歴史教科書を使用しています(今年4月からの中学一年生も使います)。

 歴史の事実をゆがめ、天皇中心に歴史を描き、侵略戦争を美化するなど特殊な内容のため、横浜市以外の全国の公立中学では使われていません。しかも、記述だけでなく写真、図版も間違いだらけの欠陥教科書なのです。

 こんな「自由社」や来年から扶桑社に代わって登場する「育鵬社」など「つくる会」系の教科書が、今年4月から8月にかけて行われる教科書採択で、横浜市全区で採択されるかもしれないのです。

 こんな国際常識にも欠ける戦前のような欠陥教科書では、横浜の子供たちは、学習面や受験で不利な立場になります。ぜひ反対の声をあげてください。」

この集会では、東大の教授で9条の会の事務局長でもある、小森陽一氏が「教科書問題と憲法に基づく歴史認識」という講演もしてくださって、どうしてこのような教科書が作られたかという歴史背景もわかりやすく教えてくださった。

究極的には、戦争を起こして、その軍事産業でお金儲けをしようとしている人達が今もいるということ。そのために、子供たちに戦争美化を植え付けるための教科書らしい。

うちには子供はいないが、この地域には子供達がいる。その子達に、こんな間違った歴史を頭に叩き込んで欲しくない。


去年ハワイに行った時に、ホテルのエレベーターに乗った時、中国人の観光客のおばさん達数人、日本人の40代ぐらいの男性二人とちょうど乗り合わせた。中国人のおばさん達がエレベータを先に降りて、ドアが閉まった直後、日本人の男性が、「あいつらなんて死ねばいい!」と、耳を疑うようなことを言い始めた。その時は、ちょうど尖閣諸島問題がマスコミで連日のように報道されていて、いろんなコメントが出されていたさなかだった。日本人の男性達が、なんの深い根拠もなく、マスコミの報道にあおられているのが、伺われた。悲しいことに、私はその時何も言えなかったが、エレベーターを降りるときに、思わず振り返って、その二人をにらみつけてしまった。その二人の男性もちょっとばつが悪そうだった。

そのように、人の心は報道や教育によって、色々なことがすぐに刷り込まれてしまう。この教科書問題も、見逃すことはできない問題だ。これが横浜市で通ってしまうと、神奈川県に、そして他の都道府県でも同じ採択がなされてしまうことが懸念されている。

文明開化が行われた横浜の土地柄でもあるのかもしれない。こんな間違った文化を発信してはいけない。

集会の最後に、市民の草の根運動が、世論を変えると言っていた。ぜひこの教科書運動に関心を持ってください。国が間違った方向に行かないように・・・・・

この集会が終わった頃、主人から会社を出たとメールが入ったので、元町で落ち合い、一緒に夕食をとりながらのミニデートになった。私の集会の報告に主人も関心を持って聞いてくれた。

その晩の集会には、約900名の人達が参加した。団塊の世代が大半を占めていて、団塊の世代のパワーを感じた。彼らの青春時代は、学生運動など盛んな頃だった。若い世代にある「無関心」を少しでもふり払わないと・・・・

横浜教科書採択連絡会: 

http://www006.upp.so-net.ne.jp/PeaceAndLove/kyoukasyo/index.html

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