2010-12-08

ハワイの旅~パールハーバー



ハワイに着いて、義母と会ってから日程を話していると、義母が歴史的な場所であるパールハーバーに行ってみたいと言った。実は、私たち夫婦も11月初旬にあった日系アメリカ人の歴史ドラマを見ながら、ハワイに行くなら、第二次世界大戦が始まるきっかけとなった、パールハーバーに行きたかったので、びっくり。さっそく行く事にした。

路線バスに乗り、ワイキキから約1時間。同じバスに数人の日本人観光客も乗っていた。



まずここに着いてから、最初にしておかなければならないのは、日本軍に撃沈された戦艦アリゾナの真上にある記念館に行くためにボートに乗るので、その整理券をもらうこと。その後、当時の映像を観たり、敷地内を散策できる。

当時の映像を見ながら、周りがほとんどアメリカ人(西洋人)だったので、東洋人であり日本人である私達少数派を周りの人はどう見るのだろうと少し不安になった。 



50~60名ほどが乗れるボートに乗り、アリゾナ記念館へ。そして、この船には、日本人は私と主人だけ。主人はアメリカ人の血も入っているので、生粋なのは私だけ。


戦後65年経っているが、私を見て他の人はどう思うのだろうか。日本人がこんな所にいて、不快に感じるだろうかと不安に思い、恐怖心になっていった。恐怖心が起こると、自分の中で守りの体制が生まれてきた。「でも、アメリカだって広島・長崎に原爆を落として、もっと悲惨な目に日本はあったんだし、パールハーバーごときで批判しないでほしい。」

だんだん、言われてもいないことを、自分の頭の中で考え出し、自分の心の中では闘争モードになっていくのをハッと感じた。恐怖心が起こると自分を守る体制に入り、やがては争いごとを起こす発端になるのだろうと体験した。

そんなとき、聖書のことばを思い出した。

「まったき愛は恐れを締め出します。」

ふっと、自分を守ることではなく、神様の愛や、人を愛することに心が向いたら、周りの見ず知らずのアメリカ人に対して心のガードが下がった。



記念館の真下に戦艦アリゾナが沈んでいて、まだ油が船から出ている。遺体も引き上げられていないそうで、ここはお墓でもある。いつも陽気なアメリカ人も、とても静かで亡くなった方々に敬意を払っているようだった。

この場所で、義母と祈りをささげた。今はハル・ノートが発見され、パールハーバーの襲撃は不意打ちではなく、大統領はもうすでに知っていて、あえて日本軍に攻撃させ、戦争を起こすきっかけにしたのではないかとも言われている。(戦争が起こると、お金が儲かる人達がいるため)だとしても、日本軍がここで約2400人(民間人は約50名)を殺す結果になったのは、事実。神様の前とアメリカ人の義母の前でそのことをあやまった。

帰りのボートは周りのアメリカ人達も、陽気さを取り戻していた。

ブックストアーに立ち寄ったら、パールハーバーだけでなく、ちゃんとした広島・長崎の本や日系アメリカ人の強制収容所についての本も置いてあり、ちょっとホッとした。もう戦争は起こしてはいけない。

また、TBSのテレビ報道カメラのクルーの人がいて、何を撮っているのだろうと思ったら、帰り際に「綾瀬はるか」さんが車から降りてきて、横を通り過ぎて行った。以前、原爆の日に広島出身の綾瀬さんが、今は亡き筑紫哲也さんのニュース番組のドキュメンタリーに出ていたのを見たので、12月7日(ハワイ時間)のパールハーバーの記念日のための何かのドキュメンタリーを撮りに来たのだろうと思った。

ちょうど、今晩、TBSの10:54pmからのニュース23クロスの番組で、その模様が放映される。



パールハーバーからまたバスに揺られ、ホテルに戻ると、なんと近くの山に虹が出ていた!義母も私達も、心が嬉しくなった。

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