2009-11-06

金継ぎ



今週の陶芸で、T先生から金継ぎの仕方を教わった。以前作ったお皿が焼き上がった時に、2mmぐらいの割れ目ができてしまった。割れ目やひびが入っても、金継ぎをすれば、かえってちょっと金が入って、格が上がる雰囲気になる。

まず、シリコン樹脂のようなものを、指で練ってから、割れ目に入れ込んでいく。T先生がこの樹脂のようなものは”おやじ臭"みたいのがするとおっしゃったが、ウ~ン何ともいえない匂いがした。でも、そんな匂いにかまっている暇はなく、早く作業をしないとすぐかたくなってしまう。指で均すように埋め、埋まったら引っかき棒で凹凸になった部分を平らにする。



次に、にかわのようなものを細い筆で埋めた上に塗り、少し乾かしてから、金粉をその上にのせ、指ですり込むように均す。もちろん使った金粉は本物ではない。



出来上がり!

陶芸教室では、今T先生がお一人で教えておられるので、1Fで粘土制作している方々と、2Fで金継ぎ作業している私と行ったり来たりになった。先生がいない間は、一人での作業だった。今までとは違う感じ。



陶芸教室後、夜から久々のNYの画廊のオーナーの通訳の仕事で、広尾の「割烹 久田」に向かった。通訳をやっていて、たまにこのような美味しい料理屋さんでの通訳になる。通訳しながらだが、ちゃんと食べさせていただけるので、感謝だ。人がしゃべっている間に、聞きながら食べるので素早く味わわないといけない。それも慣れてきた。美味しいものの時こそ、素早く味わっても、ちゃんと伝わって、後に残る。


「久田」さんのお料理も、美味しかった。料理長さんが目の前で作ってそれを出してくださる。食材が体にスーっと自然に入ってくる感じがした。特に、最後のメインで出てきた、メンチカツは絶品だった!メンチカツがこんなに軽くなれるなんて思えるほど、スーッと体になじむ感じ。「日本料理屋でメンチカツが出てきてビックリしたでしょう。でもメンチカツも日本食なんですよ。」と。

最後に、料理長の久田雅隆さんが言った言葉が印象に残った。HPに同じ言葉が載っていたので、そちらを紹介する:

「食べ物は私たちの体を創っていきます。人はその人が食べた物の如くなる、とも言われます。私たちが日頃食べている食べ物、飲み物から血液が創られ、細胞が創られていきます。人はその人が食べた物の如くなっていくのです。 食べ物に手を抜くとしっぺ返しが大きいです。体と心に良い料理を作ることをいつも心掛けています。」

一緒にいた、世界中をまわっているベネズエラ人で、日本やアメリカでレストランを経営しているAさんが話してくれた:

「日本食は世界の料理の中で、総合的に見て一番良い料理だと思うんだけど、それを一番理解していないのは、日本人かもしれない。だから僕はそれを日本の人達に気づいて欲しい。」

Aさんは、今度「久田」さんで行われる料理教室に出席するそう。

2 件のコメント:

なか さんのコメント...

JOYさんどうも~~(^^

金継ぎ面白そうですね、、漆では無い感じですけれど、、東急ハンズに金継ぎセットが有ると聞いた事が有ります、、

PS;そろそろ輪島は雪の季節がやって来ますが、ここ数年暖冬なのでしょうか、、1月の終わり頃の冷え込みは霜柱が上がったりしてますが、、雪も数センチ位で楽ですけれど何処か可笑しい感じ、今シーズンはどうなのでしょう、、

JOY さんのコメント...

なかさん

どうもです!

なかさんがなさった、漆の金継ぎのような繊細さはでませんでしたね~(^^; 陶芸教室で使っているのは、東急ハンズで売っている金継ぎセットなんですよ。先生も手軽でなかなか良いといっていました。

最近、友達に里山の話しを聞き、金沢が里山と呼ばれはじめた最初の地であるようなことを聞きました。だから美味しいものも一杯あるのでしょうか。なかさんのブログで、山や畑が消えていくことを読んで、ぜひなんとか残って欲しいなと思いました。

雪景色の写真も楽しみにしています。