2012-01-27

粘土はじめ



冬らしい毎日が続いている。寒気が居座っているとニュースで聞くたびに、あれだけ温暖化と騒いでいたのは、何だったんだろうと思う。

12月の忙しさから、また日常に戻りつつある。今年の粘土初めは、土鍋にした。他の生徒さんが作っていたものが、使いよさそうだったので、作りたくなった。



形は丸ではなく、ちょうど教室にあった型紙をもとに作った、丸っこい長方形。粘土は、土鍋用の耐熱用の白。



2週目は、削りの作業。





持ち手の部分にと、勢いよく削っていったら、かなり薄くなってしまい穴が開きそうになったが、もう一度土を盛り付けて、難を逃れた。





三週目は、削りの続きと、蓋の作成。





蓋の取っ手をどうしようかと、お店で売っている土鍋の蓋を見ながら参考にはしていたが、いざ作ろうと思い粘土を手の中でこねていたら、ちょっとオブジェっぽいものを付けてはどうかと思った。一緒のテーブルで作業していた、Hさんと側にいらしたY先生にその旨を話したら、「いいじゃない!」と。


小学4年の時、展覧会に紙粘土でお面を作って出すという課題があった。お面を作り、いざ色を塗り始めたときに、少し汚れてしまった。そこで、「よごれた顔」という題のお面に変えようと思って、作って提出した。自分なりには、なかなか面白い作品になったと思った。が、担任の先生には、「きたない顔なんて、こんな物は良くない。でももう時間もないし仕方ないけど、これを展覧会に出すしかない。」と、「きたない顔」が展覧会に出された。それ以来、何かを作るときに、人がどう思うかに囚われつつ作るようになってしまった。



あの時先生から「いいじゃない!」と言われていたら、ものを作るという事に関して、もっと自由でいれたかもしれない。でも、今回「いいじゃない!」と言われて、しばらくその言葉を噛み締めながら、思いが塗り替えられた気分がした。


この土鍋が焼きあがる頃には、もうお鍋の季節は過ぎてるはず・・・・

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