2009-05-07

山登りの思いで


【奇跡のタクシー】

今回の両神山の登り口にある、「両神山荘」へは、西武秩父駅からバスを2本乗り継いでいった。2本目のバスは村営のバスで、一日に何本もない。乗り継ぎの間の時間は20分と、充分あったのだが、行楽渋滞で、一本目のバスが30分遅れてしまい、私達がバス停に着いた時は、村営バスはもう出たあとで、次のバスまで1時間半以上も待たなければならなかった。

5人だったので、タクシーで行ってもそんなに高くつかないと考えたが、タクシーなんて走っていなかった。祈るしかないと思い、天の父なる神様に、「タクシーを与えてください」と一人祈った。そして、しばらく道路脇に立って、タクシーが走って来ないかどうか見ていた。でも、いいかげんタクシーの姿もなく、あと1時間後のバスまで待つか~と思い始めたときに、タクシーが視界に入った!それも「空車」のサイン!

さっそく、そのタクシーをつかまえ、5人乗れるか聞いたら、5人まで乗せられると。私とYさんの妹さんと前に乗り、男性が後ろに乗った。一番小柄な私は、いつものパターンで、運転手さんの隣の席になった。運転手さんに、「いつもタクシー流してるんですか?」と聞いたら、「この辺じゃ流すことなんてないよ~(笑)!」 「じゃあ、なんで走ってたんですか?」 「ガソリン入れようと思ってさ。」 ありえない話しだった。「求めなさい、そうすれば与えられます。」by聖書。



両神山荘の泊まった部屋からの眺望。お風呂も杉の新しい風呂で、木のぬくもりもあって、満足。
そして、なんと言っても、夕飯の品数の多さ!12品、しかも普段食べられないような山菜づくし。そして、手打ちうどん。昔、所沢の祖母が作ってくれた手打ちうどんのように、ちょっと固めで、小麦の味がよくするうどんだった。聞いてみたら、やっぱり山荘のおばさんの手作りだった。これで、一泊2食付で、¥7350。ぜんぜん文句なし。



泊まった部屋の脇の窓からは、廃屋が見えた。そもそもこの山荘は250年来続き、今は4代目だそうだ。前に見える山全部が、この山荘の持ち物だそうだ。すごいことだ。



そして、この山荘の有名犬、「ポチ」。気分が乗るのと、両神山の登山者と一緒に山に登り、何度も頂上まで登ったそうだ。去年の10月には、TV撮影のため、妊娠中にもかかわらず、登ったそうだ。その時は、妊娠しているのに気づかず、やに登りたがらないなと思ったら、その1ヶ月後ぐらいに、子犬が生まれたそう。

そして、ポチの子供もすごい。、今年初め、まだ小さなコロコロしてるうちに、私達の到達した清滝小屋まで登って、帰りは一人で降りて来たそうだ。山の中には沢を渡る所があって、そこは登山者に渡してもらったようだが、帰りはどうしたのだろう。さすがに、怖かったらしく、それからはまだ登っていないらしい。



そして、私達が出発した時、ポチも一緒に歩き出し、一緒に登ってくれるのかと思いきや、ここで見送ってくれるだけだった。さすがのポチも雨では登りたくないらしい。

今回、Yさんの妹さんは、雨だったので断念。Y氏とT氏と私達4人の登隊となった。防雨服のオレンジが緑の中に映えていた。


途中見た、泡が流れ落ちてる木。雨の中を登ったからこそ見れた光景。初めて見た。森は生きている。



山の中の十字架。木と木の間に、丁度別の木の枝が挟まって、自然にできたもののようだ。



あちらこちらに見えた、滝もきれいだった。


今回、雨は降ってしまったが、そのおかげで、新緑がいっそうみずみずしく見えた。人も少なく、空気も美味しく、水も美味しかった。

今回は、筋肉痛にならないように、また足の指の爪に血豆を作らないようにと、モンベルのスタッフの方に教えていただいた、靴紐の締め方や、登山用の靴下を履いたり、歩き方を変えてみたりした。成果はでた。筋肉痛はあるものの、さほどひどくない。血豆も大丈夫そうだ。またいつか、天候の良い時に登ってみたい山だった。

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